焼鈍

焼鈍は熱処理の部分領域であり、材料特性を変化させることによる製造工法に属します。

硬化性鋼は、電気抵抗突合せ溶接の熱の影響を受けるゾーンで構造変化を起こします。次の製造工程に必要な材料特性を確保するための数段階にわたる制御された焼鈍工程(軟質焼鈍)によって、セメンタイトまたはパーライトの既存の析出が低減されます。そのための典型的な温度は、650℃~750℃です。

軟質焼鈍は硬度と強度を低下させるので、例えば圧延、伸線、または打ち抜きといった他の加工ステップが容易になります。その理由は特に、この場合はクラックの発生を防止できるからです。

焼きならしは、上記の変態点(最高950℃)のすぐ上の温度で行われ、その後、静止した雰囲気で冷却されます。この変態点よりも上では、組織は完全にオーステナイト化されます。

冷却中には、ほぼ初期状態には依存せずに、通常の組織(鉄と炭素の相図に従う)への再変態が起こります。この組織は、通常は炭素含有量に応じてフェライト、パーライトおよび/またはセメンタイトから構成されています。さらに、静止した雰囲気での冷却によって、粒の微細化、すなわち微細な組織の形成も保証されます。

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溶接制御および焼鈍制御V30 smart

この新世代制御は、定評のある機能性と、回転式プッシュボタンおよび7インチの大型ディスプレイを使用した直感的な操作ガイダンスとを兼ね備えています。

  • V30 smartの注目ポイント
  • 直感的なメニューガイダンス
  • 完全な下方互換性
  • 既存の溶接プログラムの継承
  • 大型7インチディスプレイ
  • USB/イーサネット接続
  • 外部プログラム選択
  • 大Ø用の予熱
  • BDEインターフェース

V30 smartの制御によるプログラム可能な焼鈍

焼鈍プロセスはプログラム制御を受けて実施されます。高い繰り返し精度の焼鈍結果および溶接結果を達成するために、出力値および時間がプログラムに保存されています。継続的に開発された制御が、高い工程信頼性ならびに直感的な操作快適性をユーザーに提供します。

一体型USB接続およびイーサネット接続によって、制御間で溶接プログラムを簡単に素早く交換することができます。溶接プログラムのアーカイブ、編集および管理が簡単です。キーボード/スキャナの接続も可能です。

同様に、旧型の制御部から既存の溶接プログラムを転送することも可能です。

焼鈍は最大3つのセグメントで時間制御を受けて実施可能です。これにより、非常に重要な材料であっても、最適な後処理が可能です。高炭素鋼または特殊合金の熱処理において、最適な工程信頼性を確保するためには、高温計による焼鈍(最大5セグメント)ならびに設定温度/実温度曲線での温度のグラフィック表示も選択可能です。

V30 smart制御は、+/- 8%の電圧変動を検出して補正できます。主電源周波数は自動で検出されます。

パスワードを付与すれば、例えば溶接パラメータの変更などの不正アクセスに対して特定の領域を保護することができます。

V12 / V20から新型V30 smartへの換装は、制御ユニットを交換するだけです。

溶接プログラムの名前の選択が自由なので、ユーザーは、[mm]および[in]において英数字で会社の内部名称表記を使用することができます。

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